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リモートワーク増加の今だからこそ重要な「チームビルディング」とは

コロナ禍でリモートワークをする機会が増えた方も少なくないだろう。今まで同じオフィスで、日々コミュニケーションを取りながらチームで仕事してきた方にとっては、孤独や寂しさを感じることもあるはず。また、新しい人材を採用するときも、面接などはすべてリモートで実施されるため、同じ会社の人と一度も直接顔を合わせることなく在宅での業務が始まることもあるだろう。

このような状況だからこそ、チームビルディングが重要になってくる。この記事では、チームビルディングの重要性や効果的な方法について、海外の事例などを参考にしながら解説していく。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、その名のとおり「チーム=組織、ビルディング=組み立てる」となり、「組織作り」のことを指す。ビジネスの場では、さらに踏み込んで「それぞれの能力を生かして、目指すべきゴールを達成するための組織作り」のことだ。また、そのような組織作りをするための手法を指すこともある。

職場でのチームビルディングで目指すべきこと

Photo by Marvin Meyer on Unsplash
  • メンバー同士のコミュニケーションを活性化する
  • 会社やチームのビジョンや目指すべき姿の共有
  • チームとしての課題解決能力を向上させる
  • コミュニケ―ション円滑化によるパフォーマンスの向上
  • などが挙げられる。

チームビルディングをする際には、まず目的を明確にすることが重要だ。個々のメンバーにおけるレベルがどんなに高くても、チームビルディングをおろそかにし、目指すべき場所が不明瞭でメンバー間でのコミュニケーションが不十分だと、それぞれの能力をうまく発揮できないことも起こり得るかもしれない。このような事態を防ぐためにも、チームで働くうえではチームビルディングが大切と言える。

リモートワークにおけるチームビルディング

チームビルディングといえば、新入社員研修などでテーブルごとにチームにわかれアクティビティを実施するというイメージが強いだろう。だが、コロナ禍ではそのようなチームビルディングの手法も難しい。

一方、リモートワークが普及したことにより、同じ目標を目指す社員のコミュニケーション不足や組織への所属感の低下が大きな課題として挙げられる。だからこそ、チームビルディングは新人研修に限らず、日々のルーティーンとして必要だ。具体的にどのようなことをすればよいだろうか。

リモートワークで使えるオンラインアクティビティ

チームビルディング
Photo by Chris Montgomery on Unsplash

ここでは、ZoomやSkypeなどを利用したオンラインでのアクティビティを紹介していく。

他己紹介

他己紹介とは、パートナーとなったチームのメンバーをほかのメンバーに紹介するアクティビティだ。まず、Zoomのブレイクアウトルームの機能などを利用し、1対1のパートナー同士で情報交換した後、全体に自分のパートナーを紹介する。まだチームメンバー同士がよく知らない状態でのアイスブレイキングなどに利用できるだろう。

リモートランチ

普段リモートワークで別々の場所で働いているメンバーをランチタイムの間だけ、オンラインミーティングでつなぐ。その日のテーマを決めて話したり、ただ世間話したりするだけでも、普段は見えないメンバーの姿を垣間見られるはずだ。

2つの真実と1つのウソ

海外のチームビルディングでよく使われる手法だ。まず、それぞれが自分自身について3つのポイントにしぽって自己紹介する。そのうち2つが真実で、1つが嘘。チームメンバーで、どれが嘘でどれが本当なのかを当てていく。ポイント制にして、だれが一番嘘を見抜けたかを勝負すると、メンバーの参加意欲が高まるかもしれない。

オンラインチームビルディングのサービスを提供する企業

オンライン チームビルディング
Photo by Jenny Ueberberg on Unsplash

リモートワークの普及により、オンラインでチームビルディングのツールやコンテンツを提供する企業やサービスも増えてきた。簡単に「チームビルディングをする」といっても、間違ったやり方をしてしまうと、メンバーが退屈して時間の無駄になってしまうことも。有効な時間にするために、サービスを賢く活用することが大切だ。

ここでは、国内外のサービスや実例を紹介していく。

国内サービス

Team Building Japan

チームビルディングを専門にしている日本の企業。さまざまな種類のチームビルディングを企画・運営している。目的や対象に応じてカスタマイズ可能な研修を組むサービスなども提供している。Team Building Japan自体も2007年からリモートワークを取り入れており、オンラインでのチームビルディングの知見も多い。

https://www.teambuildingjapan.com/

リモ謎

株式会社IKUSAが提供しているリモートで可能な謎解きチームビルディングのサービスだ。ビデオチャット通話を利用して、1時間~1時間半の間に、チームで協力しながら謎を解いて脱出を目指すプログラムである。メンバーの積極的な参加を促すことが可能な内容だ。

https://ikusa.jp/service/remote-work-mystery/

海外の実例

Hotjarによる「15分間Coffee & Learn」

忙しい毎日の中でまとまった時間をチームビルディングのために確保することは難しいだろう。Web分析ツールを提供している「Hotjar」のマーケティング部では、リモートワークを導入しながら、「15分間Coffee & Learn」セッションを取り入れている。コーヒー休憩の15分間だけ数人のチームメンバーで、「今やっていること」や「最近の新しい発見」などを共有する時間を設けている。

チームビルディングの重要性

リモートワークが増えている今だからこそ、チームビルディングはその重要性をより一層大きなものにしている。仕事とは、それぞれの能力を持ち寄って、大きな成果を生み出さなければならないシーンが数多くあるだろう。しかし、コロナ禍のような状況で人と会わずに仕事していると、まるで個人プレーのような感覚に陥ることがあるはず。同じゴールを目指すメンバーが、孤独や寂しさを感じずに、所属感を持ちながらリモートワークをするためにも、有効なチームビルディングを実施する必要がある。

チームビルディングを実施するうえで、「メンバーが主体性をもって積極的に参加しようと思える内容であるか」はとても重要な要素だ。忙しいメンバーの予定を合わせ、わざわざチームビルディングの時間を設けても、「つまらない、時間の無駄」と思われてしまう内容では意味がない。より効果的で有意義な時間にするためには、目的を明確にし、参加したくなるようなコンテンツを準備したり、日々の仕事の支障にならないように、しっかりと時間の区切りをもって実施したりすることも重要なポイントだ。

リモートチームビルディングでチームの生産性を上げよう

リモートワークにより、無駄なコミュニケーションが減り効率よく仕事ができると感じる方もいる。反対に、コミュニケーション不足により孤独を感じ、精神的不安から生産性が落ちてしまう方もいるだろう。メンバー同士が楽しんで参加できるイベントや、限られた短い時間だけでもオンラインで顔を合わせる時間を設けることで、個々の不安が取り除かれるはずだ。さらに、チームリーダーはそれぞれの現状を把握することが容易になる。

リモートワークの時代だからこそ、積極的にコミュニケーションの時間を取り入れていくことが今後も重要になるだろう。

Meerkat編集部 (Miho Beck)https://flyingmeerkat.com
Flying Meerkatでは、デジタルノマドに代表される新しい旅のスタイルやコロナ後の旅行業界のトレンド、それを支えるスタートアップの情報を中心に、世界のトラベルテックやホスピタリティに関する最新の話題を配信しています。

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