民泊を利用すると、チェックイン前後に荷物を預かってもらえないことが多い。特に海外旅行では土地勘もなく、どこに荷物預かり場所やロッカーがあるかを把握するのが難しい。今回は、そんな悩みを解決するサービスを紹介していく。
民泊利用時に便利な荷物預かりサービス
これから紹介するサービスはいずれも、荷物を預ける利用者と預かり場所をマッチングするシェアリングエコノミー(荷物のAirbnb)だ。世界中の都市を網羅しているサービスもあるが、やはりそれぞれ強い地域があり、渡航先に合ったサービスを選ぶことで預かり場所がより充実する。
そこでそれぞれの違いがわかるよう、本社所在地・規模・サービス内容・最新の資金調達状況を以下にまとめた。
Radical Storage(旧名:Bagbnb)
本社所在地:イタリア
展開している国や都市:欧米を中心に、世界70カ国の350都市に3,500カ所以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:予約後のキャンセルに伴う返金制度はなし
価格:荷物1つ当たり1日5ユーロ(約640円)
保証:荷物1つ当たり500ユーロ(約64,000円)
資金調達:2020年1月に伊投資運用会社Vertis SGR SpAから250万ユーロ(約3億2,000万円)を調達
Luggage Hero
URL:luggagehero.com
本社所在地:デンマーク
展開している国や都市:欧米の40都市に1,100カ所以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1時間1ドル(約110円)/1ユーロ(約130円)、1日最大6ドル(約650円)/6ユーロ(約770円)
保証:予約ごとに最大3,000ドル/2,500ユーロ(約32万円)
資金調達:2020年5月にエクイティクラウドファンディングで40万9,000ユーロ(約5,260万円)を調達
Stasher
URL:stasher.com
本社所在地:イギリス
展開している国や都市:欧州を中心とした250都市に1,000カ所以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1日6ポンド(約900円)/6ユーロ(約770円)/6ドル(約650円)
保証:荷物ごとに最大1,000ポンド(約15万円)
資金調達:2020年1月にギリシャのVCファンドであるベンチャーフレンズなどから250万ドル(約2億7,000万円)を調達
Nannybag
URL:nannybag.com
本社所在地:フランス
展開している国や都市:欧州とアメリカを中心とした500都市以上に10,000カ所以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1日6ユーロ(約770円)
保証:荷物ごとに1,500ユーロ(約13万円)
資金調達:2020年1月に仏PEファンドのFaDieseなどから200万ユーロ(約1億5,700万円)を調達
Bounce
URL:usebounce.com
本社所在地:アメリカ
展開している国や都市:欧米を中心とした200都市以上に1,000カ所以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまでは無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1日5.9ドル(約640円、地域によって異なる)
保証:予約ごとに10,000ドル(約108万円)
資金調達:2018年12月に米投資企業Seabed VCなどから120万ドル(約1億3,000万円)を調達
Eelway
URL:eelway.com
本社所在地:フランス
展開している国や都市:欧米を中心に400都市以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1日10ユーロ(約1,300円、地域によって異なる)
保証:荷物ごとに最大1,000ユーロ(約13万円)
資金調達:2018年5月に仏公的投資銀行のBpiフランスなどから160万ユーロ(約2億500万円)を調達
Vertoe
URL:vertoe.com
本社所在地:アメリカ
展開している国や都市:アメリカを中心とした世界65都市以上に1,000カ所以上
荷物のサイズや重量の制限:75ポンドまたは35キロを超える荷物は2つとして請求されるか、場合によっては保管を拒否する可能性あり
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1日5.95ドル(約650円、地域によって異なる)
保証:予約ごとに5,000ドル(約54万円)
資金調達:2019年12月に米PEファンドのRho Venturesなどから200万ドル(約2億1,700万円)を調達
Bagsaway
URL:bagsaway.com
本社所在地:カナダ
展開している国や都市:北米を中心に20都市以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1時間1.5ドル(約160円)、1日5.95ドル(約650円、地域によって異なる)
保証:予約ごとに1,200ドル(約13万円)
StoreMe
URL:getstoreme.com
本社所在地:アメリカ
展開している国や都市:アメリカとカナダの12都市、200カ所以上
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり最初の30分は無料、1時間2ドル(約220円)、その後1時間追加されるごとに1〜3ドル(約108〜325円)、1日7.5〜14ドル(約815〜1,520円、大きさによって異なる)
保証:予約ごとに最大3,000ドル(約33万円)
資金調達:2018年8月にエクイティクラウドファンディングで112,000ドル(約1,200万円)を調達
Mind My Bag
URL:mindmybag.com
本社所在地:オーストラリア
展開している国や都市:オーストラリアとニュージーランドの15都市
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:荷物を預けるまで無料でキャンセル可能
価格:荷物1つ当たり1日10豪ドル(約830円)
保証:予約ごとに1,000豪ドル(約8万円)
ecbo cloak
URL:cloak.ecbo.io
本社所在地:日本
展開している国や都市:日本の47都道府県
荷物のサイズや重量の制限:なし
キャンセル:当日キャンセルはできるが返金制度はなし、前日までにキャンセルすれば返金あり
価格:最大辺が45センチ未満の荷物は1日当たり400円、45センチ以上の場合は700円
保証:荷物ごとに最大20万円
資金調達:2018年8月にVCファンドのKSKエンジェルファンドから1,050万円調達
民泊利用時に役立つその他のサービス
民泊と比較したホテルの利点は、荷物預かりや現地観光をサポートしてくれるコンシェルジュ、ルームサービスやビジネスラウンジなどのさまざまなサービスが受けられる点だ。しかし、こうした周辺サービスを提供するスタートアップは近年多くなっており、民泊でも快適に過ごせる。現地観光・ルームサービス・ビジネスラウンジのサービスの例として、以下のようなものが挙げられる。
観光・現地体験
- Get Your Guide(世界各地)
- Airbnbエクスペリエンス(世界各地)
- Viator(世界各地)
- Musement(世界各地)
フードデリバリーアプリ
タクシーアプリ
荷物預かりや現地観光、フードデリバリーなどのサービスを活用して、民泊での滞在をより快適なものにしよう。